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仕訳入力はこんなに時間がかかる?会計事務所の実態

目次

はじめに

この記事では会計事務所で仕訳を入力するときの基本的な流れや注意点などをお伝えいたします。

何を仕訳にするのか

顧問先の会計に関わるもの全てです!

現金の入出金や預金の入出金、また従業員の給与や資産(車や絵画、工具など)の減価償却、売上や仕入といった、会社で回っているお金の動きを仕訳として記帳していきます。

(経営者や役員、従業員の個人的な支出は経費と認められないため仕訳として記帳しません。)


※詳細は「仕訳とは?」の記事へ

仕訳入力までの基本的な流れ

顧問先へ訪問した時に資料を預かる場合と、事務所に資料が送られてくる場合があります。

訪問して資料を預かる場合

あらかじめ預かる資料のチェックリストを準備していると預かり忘れを防ぐことができます。

預かり忘れると、再度訪問や郵送しなければならず効率が悪くなり、双方手間になってしまいます。

事務所に資料が届く場合

資料が届いたら、なるべく早めに内容のチェックを行います。

不足資料があった場合、再度資料が届くまで時間がかかってしまう場合があります。

送ってほしい資料のチェックリストを、予め顧問先と共有しておくといいでしょう。

資料が手元に揃ったら、できるだけ早めに仕訳入力を行っていきます。

ほとんどの仕事には締め切りがありますので、溜めてしまうとご自身が辛くなりますし、顧問先の月次の数字を早く把握することで、対策や見直しなどの対応ができます。

初めて顧問先を担当した時の仕訳入力はどうする?

まずは前任の方からの引継ぎがあると思うので、過去の仕訳を参考に入力しましょう。

どの資料(データ)の数字を仕訳にしているのかをしっかり把握していきます。

気を付けることとしては、預金、現金、買掛や売掛などの残高は必ず合わせることです!

そして、わからないことがあった時は一人で抱え込まず、周りの先輩や同僚の方に聞きましょう。

1人が担当する顧問数の平均は?

平均は法人だけで30社くらいでしょうか。

個人事業主は、事務所によって異なることがありますが20~30社ではないでしょうか。

ここ最近は、個人事業主の顧問を引き受けない会計事務所が増える傾向が見られます。
顧問先が法人の場合は、決算月に合わせて決算業務を行いますので、なるべく決算月が
集中しないように担当を持たれた方が良いでしょう。

会計ソフトへの仕訳入力について

初めのころは会計ソフトに慣れていないこともあるので、とにかく触って慣れましょう!

事務所によっては、複数の会計ソフトをお使いのところもあるかと思います。

会計ソフトが異なれば入力方法も変わってきますので、それぞれを覚えるのは大変です。

できれば事務所内で使う会計ソフトは集約されることをお勧めします。

また、顧問先が※自計化されていて、事務所で使用していない会計ソフトを使用している場合があると思います。

※自計化—企業が自社で経理処理を行うことです。自社で領収書や請求書などの伝票を整理し、会計ソフトに入力して帳簿を作成します。

他会計ソフトのデータを取込める会計ソフトもありますが、対応していない会計ソフトもあると思います。

全ての仕訳を、改めて会計ソフトに入力するのは大変手間ですし、ミスが発生する可能性も大きくなってしまいます。

全ての仕訳を入力せずに、科目残高だけ入力している方も多いのではないでしょうか。

その場合、決算の時などに詳細を確認することができません。

顧問先の会計ソフトを開いて確認する必要がありますので生産性は下がってしまいます。

最後に…

初めて顧問先を担当するのも不安がたくさんあると思いますし、仕訳入力も初めは不安でいっぱいだと思います。

顧問先と良好なコミュニケーションをとりながら、少しずつ信頼性を築いていきましょう。

仕訳入力も慣れてくれば入力のスピードも上がってきます。

今では、クラウドやフィンテックも進んでおりますので、手間を省き、顧問先とデータを共有しながら行うことも可能です。

会計ソフトへの入力はあくまでも作業です。

もちろん、一つずつ確認しながら入力する必要はありますし、間違いが許されないというプレッシャーもあるかと思います。

入力作業にかける時間を短縮し、顧問先の数字を分析するなどのコンサル業務に時間を充てていきませんか?

コロナ禍後、企業の倒産件数は増えてきております。

2025年上半期の企業倒産は5003件となり、通年で1万件を超えるのは恐らく間違いないといわれています。
(参考資料:株式会社帝国データバンク https://www.tdb.co.jp/report/bankruptcy/aggregation/20250708-bankruptcyh12025/

会計事務所は、企業の財務状況を監査・分析し、経営状態の健全性を評価する役割を持っています。

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